IKA TAKO HUMAN(イカタコニンゲン)@Owada Emi (大和田 詠美)

タコグッズ、アート
タイトル:「IKA TAKO HUMAN」ーイカタコニンゲンー

作家:大和田詠美(Owada Emi)

会期:2021年3月7日(日)〜21日(日)
   11:00〜18:00(最終日16:00まで。無休)

会場:GALLERY futari
〒146-0095 東京都大田区1丁目6-26五月ビル

公式インスタグラム:https://www.instagram.com/galleryfutari/

ギャラリーfutariで開催中、大和田詠美さんの個展に行ってきました。(撮影掲載許可済み)

「あなたとわたし」をテーマに、作家によるひとつひとつ丁寧に作られたアートや日用品を扱います。大切なあなたへ、わたしから。そんな想いを込めて。

(GALLERY futariコンセプトより)

JR蒲田駅で東急多摩川線に乗り換えて一駅。初めて降りる駅です。駅前の環八通りを渡って徒歩約2分。安方商店街の一角に「ギャラリーfutari」はありました。道路に面して、異彩を放つタコの姿を発見!お店も私も感染対策バッチリです。いざ!

ああ、お会いしたかった!こんにちは。

この吸盤や幕、たくましい筋肉質の腕を見事に表現されており、筋金入りのタコ好きの作家とお察しします。

タコと共に勢ぞろいしているのは、イカの皆さま。布に彩色。こちらは各種等身大のサイズで制作。色彩も生前の色味を大切にしながら、作家ご本人が「スルメ式メソッド」と命名した、死後の少し干からびた感じを表現しています。制作する際に描かれた各種イカのスケッチやメモ満載の手描きスケッチブックも閲覧できますが、これがまた凄い!会場に行かれた方は、ぜひアマビエの下においてあるスケッチブックも見て下さいね。

これらのタコイカ作品は2020年10月22日(木)〜11月8日(日)茨城県つくば市で開催された「矢中の杜展覧会」の出品作品だったそうです(イカはその後制作されたものもありますが)。国登録有形文化財家屋「旧矢中邸」とのコラボレーション企画。タコはお風呂で茹だり(今回のDM中央の大きな写真「タイトル:タコの長風呂」)、イカは台所で干されている様子が妙にシュール。茨城新聞に掲載されていました。

「矢中の杜展覧会2020秋」の様子はこちら。タコイカも登場します。

それでは、その他気になった作品をご紹介。「」内は作品タイトルです。

◉「偉人

陶器に彩色。イカニンゲンですね。一見俳句系偉人に見えるのに、被っているのがパンツというのが笑えます。

◉「すきもの」(右奥)

口からイカが。。。

お二人並んで日の当たる場所を眺めている。のどかな春の日。

◉「蛸女」

石粉粘土に彩色。

この横顔が好き。一体化しているのは、髪の毛だけではありませんね。人間に卵を産みつけたエイリアンのように、女性に卵を産みつけているのでしょうか、それとも女性に擬態したタコでしょうか。イメージが膨らみます。

◉「ビール党アマビエ」

羊毛フェルト。アマビエ様にとっては、タコもイカもビールの肴なのかな。コミカルな作品。コミカル続きで

◉「ゆうれい」

タコ旦那の元に現れ絡みつくイカ女房?

◉「ウェルカムドールパブ」

ウェルカムと言いつつ、殺意満載のハイテンションが恐ろしいタコ店主ですね。

そして、私的に一番のお気に入りがこちら!

◉「ノウタリン少女」

こちらも石粉粘土に彩色。

ニンゲンとタコは、脊椎動物と無脊椎動物の両極に位置する生き物です。脊椎動物の中で最も知能が発達しているのがニンゲン。無脊椎動物の中で最も知能が発達しているのがタコと言われています。その真理が見事に表現されています。私もそこに強く惹かれタコ沼にハマり早30年。同様の観点からタコの魅力にハマった人間の自画像でもあるように思えるのです。

右側から見るとニンゲン。

左側から見ると、タコ。

吸盤もしっかり。吸盤のない1本は生殖腕なのか(吸盤配列を見る限りはオスではなさそうですが)、ニンゲンのパーツへの変貌なのか。。。

大和田さんとタコとの出会いは、大学院時代に見た北斎の浮世絵だとか。そこからインスパイアされて、タコやイカとニンゲンが拘る独自の世界観で、作品を作り続けているそうです。今後もその絡み具合の進化を楽しみにしています。

そして、自身もガラス作家である「GALLERY futari」のオーナーさん、いろいろお話し頂きありがとうございました。今後構想中のインターナショナルな展開も応援しています。

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