猫に蛸@田島享央己 Takaoki Tajima

タコグッズ、アート

4人展 彫刻ー人 動物 植物vol.2

○参加作家
野原 邦彦  岡 孝博  田島 享央己  明田 一久

○会期
2016年11月23日(水)〜12月3日(土)
11/30(水)、12/1(木)は休廊

11:00〜18:00(初日13:00 open. 最終日16:00 close)

○会場
アートギャラリー月桂樹
(埼玉県坂戸市)
http://laurel.artist-mori-tsutomu.com/

田島1

若手人気彫刻家たちの共演は、心躍るものでした。確かな技術を駆使しながら、よりエンターテイメント性の高いもの、現代に合わせた個性的なものを目指す勢いとみずみずしさを感じます。今後のご活躍も楽しみな方々です。

そして、私taco tacoのお目当ては、田島享央巳さんのタコ作品。

ギャラリー入り口正面では、等身大の美しい彼女の後ろ姿がお出迎え。

田島2

新作家賞受賞作「Forgetful」

彼女が見つめる先には黒い猫の絵と、オモロイ生き物の作品群。

この作風のギャップが実にシュールで好きです。

田島3

彼女の胸元ごしに、私のお目当ての作品が。

田島4

こちらです。

タイトルは「猫に蛸」

田島さんは、相良人形の「猫に蛸」が大好きでリスペクトされているそうです。

実は、私もこのモチーフが大好きなのです。

田島5

猫もタコも、悪そうな目つき♪

田島6

見つめています。

田島7

見つめています。

田島9

猫をぎゅっ!と力強く掴んでいます。

田島8

1本の樟(クスノキ)から掘り出して作る彫刻作品。頭の中に思い描く像を木で掘り起こしていく作業。田島さんはタコのモチーフがお好きとの事で、今後も様々なタコ作品に出会えそうで楽しみです🐙

さて、展示初日にして ほぼ売約済みとなるほど人気の高い、田島作品ならではの問題もあります。

それは、中国での贋作販売。

田島享央巳の名前で、本物とは似ても似つかぬ贋作が、堂々と大量生産されて販売されているのです。

田島さん自ら、中国版ツイッターにて発見。あるルートから手に入れて、今回その贋作も展示されていました。

こちらが贋作の数々。

田島11

こちらが本物の数々。

左「パンダ」(贋作あり)

右「カッパ」

田島13

左「バレリーナ」

右「不思議な2人」(贋作あり)

田島14

「チベットスナギツネのウンチを すんでのところで回避するハシビロコウ」

田島12

作家にとって、贋作問題は永遠の課題。個人が戦うには困難な中、SNSで現状を発信したり啓蒙することも大切ですね。実際、田島さんのツイッターには、中国や各国の方々からの応援メッセージが多数届くそうです。

「作りたいものが無限にある」という田島さん。

今後も魅惑的な作品作りと共に、その活動を応援しています。

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