タコピエタ@田島享央己
YEAR END EXHIBITION OF MINI・SCULPTURES 2016
会期
2016年 12月7日(水)〜21日(水)日曜休廊
会場
ギャラリーせいほう
参加作家(50音順)
青野 正、明田一久、明地信之、阿部昌義、天野裕夫、AYAKI、新井 浩、安藤英治、井ヶ田彩、池田カオル、石谷孝二、いしばしめぐみ、岩間 弘、内田和孝、宇野 務、エサシトモコ、江村忠彦、大島由起子、大須賀万里子、
大隅秀雄、岡 孝博、奥田真澄、小堤良一、織本 亘、海崎三郎、笠原鉄明、加藤可奈衛、加藤裕之、金沢健一、加茂幸子、川村兼章、川本 拓、菊地伸治、北川太郎、北郷 悟、久保制一、鞍掛純一、黒蕨 壮、小井土 満、
小嶋昭恵、児玉士洋、小日向千秋、斉藤和子、櫻井かえで、佐々木 至、佐善 圭、佐藤 忠、澤田志功、渋谷藤郎、嶋崎達哉、島田忠幸、島根 紹、下川昭宣、下山直紀、JEAN-PHILIPPE BAUDET JUN TAMBA、新谷一郎、菅原二郎、鈴木 茂、関 孝之、せきまさし、高田 大、高橋野枝、武田亜希子、田島享央己、舘山拓人、田中 毅、塚本悦雄、常松大純、戸田裕介、豊田洋次、中岡慎太郎、中嶋一雄、中野 滋、中村義孝、信時 茂、原 透、
樋口恭一、平井一嘉、平田義之、平戸貢児、Who、深田充夫、深谷直之、藤井浩一朗、藤田はるか、藤本明洋、藤原彩人、古屋一弘、古屋真帆、前田耕成、前田忠一、増井岳人、松永 勉、松田光司、松田重仁、松本憲宜、松本雄治
丸山達也、三木 勝、三谷 慎、皆川嘉博、峯田敏郎、峯田義郎、三宅一樹、宮澤光造、宮崎 甲、宮地 豊、村井進吾、望月菊磨、諸貫きぬ恵、柳 早苗、山崎哲郎、山添 潤、山田実穂、山本憲一、湯川 隆、湯村 光、横山大観、横山 徹、吉川かおり、吉田穂積、渡辺 忍、渡辺尋志、綿引道郎
近現代彫刻、版画などを扱う銀座のギャラリー。
平日午後に来訪しましたが、店主の方が驚くほどの盛況ぶりでした。
有名作家たちの多種多様な彫刻表現の中で、私のお目当ては、こちら。
田島享央己さん作「タコピエタ」
2015年に、パンダを抱いたイカ「イカピエタ」を展示販売されていて、今回は、そのタコ版となります。
ピエタとは、ドラクロア、ミケランジェロなどがモチーフとしていた聖母マリア像。
イタリア語で「慈愛」を意味し、マリアが抱いているのは、紛れもなくキリストの遺体です。
タコマリア像が胸に抱く、大根キリスト像。。。
ううむ。。。。
なぜ、タコが大根。。。
田島さんご本人HPによると「タコピエタの制作意図は、概ねイカピエタと同じ」だそうなので、2015年のイカピエタに関する部分を遡ってみました。
そして、田島さん的「作家の芸術的思案」によって解釈すると
「まず、マリア様がどうにも悲しそうなので、タコとしました。
タコがキリストを抱いているなんて、凄く変なので大根にしました。
タコピエタになりました。」
という事になるようです。
いづれにせよ、タコをピエタ像に起用する根本姿勢が好きです。
こちら側から見ると「大根、採ったどー」のようにも見える。。
タコの横顔に哀愁が。あら、大根が色っぽい。
後ろ姿。
ああ。額にぱっくりと傷が。。。
オニキスのつぶらな瞳が慈愛に満ちていますね。
このタコピエタ、あの高須クリニック医院長がお気に入りで、会期前から熱い想いをツイート。自家用ヘリコプターに乗って(?)買いに来られたけれど、既に売れてしまっていたという逸話も。その残念ぶりもツイートしていましたっけ。
高須先生の話題もあり、タコピエタを見に来るお客さんの過熱ぶりに、ギャラリーの方も驚かれていました。
そして、その他、気になった作品。
坂戸のギャラリー月桂樹にて、「彫刻4人展」でもお見かけした明田一久さん作。
黒御影石
奥「朝陽に向かってコケコッコ〜」手前「だるまさんがころんだ!」
櫻井かえでさん作。
樟。
「ハンカチーフグ」
山田美穂さん作。
テラコッタ。
「かばのまるい丘」
エサシトモコさん作。
テラコッタに彩色。
「若冲の!?鶏になりたかった」
井ヶ田彩さん作。
樟。
「闊歩」
”彫刻”のバリエーションの豊かさを実感できる展示でした。
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