志摩マリンランド

タコ水族館、博物館
「志摩マリンランド」

公式Webサイト:https://www.kintetsu.co.jp/leisure/shimamarine/

開館:1970年3月18日(2021年3月31日閉館)

運営:近鉄レジャーサービス株式会社(親会社は近畿日本鉄道)

志摩マリンランドとは

海、それはあらゆる生命のルーツ。海の美しさ、楽しさ、神秘さをあらゆる角度から探り、海の生きものたちの過去から現在までの姿を紹介する水族館です。古代生物アンモナイトをイメージした建物の内部は、海の生物の化石などを展示して地球と生物の歴史を紹介する「古代水族館」と、現代の世界各地の珍しい海の生き物たちを飼育展示する「水族館」からなっています。

(公式webサイト「概要」より
入り口にあるマンボウのモニュメント。2016年設置。日本で捕獲された最大級のマンボウと同じ大きさ。

近畿日本鉄道(=近鉄)グループにおける三重県志摩観光拠点の一つ。大阪万博の年に、近鉄創業60周年記念事業の一つとして設置開館しました。周辺海域でマンボウの水揚げが多く、1981年から飼育展示を開始。複数の個体を飼育展示する全国的にも貴重な水族館です。2020年に開館50周年を迎えましたが、施設の老朽化により、2021年3月末日をもって惜しまれつつ閉館となります。

志摩マリンランドの見どころとは

◉古代館

タコ等頭足類のご先祖アンモナイト、オウムガイに関する資料もたくさん展示されていました。

◉マンボウ館

マンボウがこれだけ複数体元気に泳いでいるのを見るのは初めてです。貴重な水槽ですね。ちなみに水槽のサイズは、幅10m×奥行き10m×高さ2,5m。

予想以上に動きの速いマンボウ。目の前をギュイン!と通り過ぎます。

◉回遊水槽

水族館の2Fに位置します。「おたる水族館」でも見たような円形水槽は、50年前の開館当時、水族館設計の目玉となっていたのでしょう。美味しそうな魚たちがギュンギュン泳いでいます。

◉海女の餌付け

上述の回遊水槽では1日に約8回、海女さんによる魚の餌付けが行われます。海女の潜水技術にも魅せられる人気のパフォーマンスとなっています。

志摩マリンランドでタコを見るには

◉多足(多腕)ダコ

設置場所はマンボウ館。志摩マリンランドといえば、この標本が有名です。ずっと会いたかった本物とご対面できて嬉しい限り。世界一かと言われている多足ダコ。96本腕があるマダコです。2021年現在、日本で発見された中では一番の多足(多腕)タコ。おそらく世界でも他に類を見ないと思います。

どんどん枝分かれしていく様は、まるで木の幹のよう。

分かれた先にも、ちゃんと吸盤があります。

1998年12月に三重県志摩市磯部町の的矢湾にて捕獲。3.3kgのメス。子ダコを産卵後1999年に死亡。多足(多腕)は種類ではなく、何かの原因で腕を失う事による変異により起こる変化のため、生まれてきた子ダコは普通の8本脚(腕)のマダコだったそうです。

こちらの標本は、どこに引っ越すのでしょうか。同じく多足ダコを展示している鳥羽水族館でしょうか。またどこかで会えるのを楽しみにしています。

◉ヒョウモンダコ

51年の歴史の中では、ミズダコ、マダコ、稚ダコを始め様々なタコを飼育展示されてきましたが、最後はコレ。ヒョウモンダコです。オニオコゼ、ケブカイセエビと同居中です。

見えにくい場所でくつろいでいます。毒を含むと言われる口と、うっすら浮かぶ体の模様を確認できました。餌はエビのようです。食べカスと思われるエビの殻が見えました。

おまけ

チケット売り場の一角のディスプレイ。タコ壺発見。

賢島神社。「かしこいしま」と読みます。「かしこじま」の地名にちなんで、2011年館内に設置。職員手作りの社殿の中に縁起の良い魚を飼育展示。学生の学力向上や受験生の合格祈願を願う場所として人気を博しました。お賽銭は、野生動物保護活動基金に寄付されています。

特別展会場。飼育員オススメの生き物展示。スタッフの皆さんの熱い想いが伝わります。

入り口に設置されたフォトスポット。

左隅にはヒョウモンダコの姿が。

来館者のメッセージ。twitterの中の人たちが「メッセージカードの切り抜きをどんな生き物にしたら良いか」希望を募っていました。たくさん制作お疲れ様でした。私の希望のタコ型も作って頂きありがとうございました!

小さいお友達からのメッセージもたくさん!

志摩マリンランド。スタッフの方々、来場者の方々の愛情がたっぷり詰まった素敵な空間でした。しっかり目と心と記憶に焼き付けました。ありがとうございました!

One thought on “志摩マリンランド

Comments are closed.