タコ彫刻たち@田島享央己Takaoki Tajima
「ART CUBE」三越アートキューブ2017 会期: 2017年7月19日(水)〜24(月) 最終日 午後6時閉場 会場:日本橋三越本店 本店7階
テーマは”五感に響くアートの共演”
若手から巨匠と呼ばれ得る作家まで
魅力あふれる作品を約200点集めたアートの祭典。
特集ごとに分けられた18のブースで
それぞれの世界観を存分にお楽しみください。(案内パンフレットより)
そんな三越アートキューブの会場の入り口すぐに、彫刻家 田島享央己さん特集ブースがあります。
「まさか、見に来ただけとは言わんやろな」的な目でこちらをご覧になっている猫の像。そこで「す、すみません。見に来ただけです」とは言えず、曖昧な笑みを浮かべながら展示スペースに入りました。
新旧の作品合わせて19点の田島ワールドが目の前に広がっています。
素敵なタコモノも4作品ありました。
🐙その1:「つぼ入りダコ」
壺の色が玉虫色で美しい。
こちら側から見ると、自然界に生息する神様のようにも見えます。
ああ、可愛そう!!な構図。意地悪な顔をした猫どもにいじめられて、でも何かのアクシデントで壺から抜けない壺にも入りきれない気の毒なタコ。。。新しいバージョンの「猫にタコ」と言った感じですな。
🐙その2:「宇宙人」
タコは火星人として描かれることが多いですが、火星限定でなく宇宙人。この子を家に連れて帰る時
「おーい。宇宙人を連れて帰ったぞー」と家族に自慢できる1品です。
🐙その3:「真蛸の干物ちゃん」
ああ。干からびてしまったのですね。いえ、タコの産地では夏になると旗のようにタコを干します。このタコは自ら干物となって、人々の健康を願っているのでしょう。そう思うと神々しいお姿です。
🐙その4:「蛸にパンダ」
名作「蛸に猫」ならぬ「蛸にパンダ」
前作のように猫をにぎゅっと握りしめている感はなく、パンダにおんぶしてもらっているようです。
ピエタ像のように、オニキスの目が慈悲深い。
奥にいる「ヒクイドリ」も、蛸を背負ったパンダの行く末を興味深く見守っているようです。
タコ以外にも、心惹かれる作品の数々がありました。
「さやいもむし君」
「チベスナピエタ」
左「肝を見せるイカ」
中央「ちくわピエタ」
右「犬と少年」
写真で見るのも素敵ですが、実際の作品は、やはり存在感が違います。
彫刻に躍動感があるのです。
彫刻それぞれの人生が、ストーリーが見えるようです。
手彫りの質感や重ね塗りの繊細な色調も、本物を見て味わっていただきたい。ただ表面的な真似をして量産されているものとは比べものにならない上質感があると思います。
本物をぜひ。
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