企画展 アクアマリンこども魚市場@環境水族館 アクアマリンふくしま

タコ地情報, タコ水族館、博物館
タイトル:「企画展 アクアマリンこども魚市場」

期間:2021年7月15日(木)〜2022年5月8日(日)
(時間は「アクアマリンふくしま」に準ずる)

会場:環境水族館アクアマリンふくしま 本館1階マリンホール、エントランスホール

公式Webサイト:https://www.aquamarine.or.jp/

※施設事情、社会情勢、展示生態の状況等により、展示期間、場所時間、内容の変更もあります。来館の際は公式Webサイトでご確認下さい。

今回の企画展のチラシ及び、会場全体のビジュアルは、人気イラストレーター友永たろさんが担当されています。毎回思うのですが、絵はもちろんですが、たろさんの色彩が大好きです。

コンセプトは

福島県の漁業をテーマとした企画展です。「あそびながら学ぶ」をコンセプトにしています。会場の入り口にはミニチュアの定置網になっていて、網を通り抜けていくと、市場のような空間にたどり着きます。そこでは、福島県で水揚げされる魚介類を食品サンプルと一緒に展示しています。また魚を「とる」仕組みを体験したり、魚の気持ちになって「とられる」体験をしたりできるエリアもあります。

(公式Webサイトより)

水族館エントランスホールから直接イベント会場に行くことも可能です。水族館をぐるっと巡ってからでももちろんOK。

会場入り口。定置網仕様。入場者は魚の気持ちになって、定置網の中に吸い込まれていくのです。

消毒液のボトルにタコ発見!

たろさんの描く、福島県で漁獲される様々な魚たちと一緒に、海の世界へ。

市場に出ました。福島県の水産事情を分かりやすく展示しているコーナーです。生物展示に使用されている青いコンテナは、実際に市場で使用されているもの。

◉福島の漁法と魚介類

各々の漁法がパネルで紹介されています。

その漁法で獲った生き物と、代表的な食べ方の食品サンプルが展示されています。

そして、私のお目当て「タコかご漁」発見!

タコ壺、タコ箱は見て来ましたが、タコかごの実物は初めてです。入ると後戻りできない仕組みなのですね。

タコ壺内にはマダコが居ましたが、食品サンプルのたこ焼きを吸盤で引き寄せて、自身の身を隠しているかのように見えました。

こうして見ると、福島近海の漁場の豊かさを再確認できます。しかし東日本大地震から10年経過した今でもまだ平常通りの操業ができないといいます。試行錯誤の取り組みが続きますね。

また近年、日本のみならず世界中で問題になっている水産資源の問題。乱獲を抑止すると同時に、養殖や「栽培漁業」への取り組みも注目されています。

大切な資源である海の環境を守っていけるよう、ゴミ問題、環境問題への取り組みも重要。

子供だけでなく、大人も一緒に知って学べる内容でした。そして、学びだけではありません。お楽しみも用意されています。クイズに答えるともれなくゲットできる魚カード。

ミズダコとオオメンダコも。どちらもアクアマリンふくしまの常連。

◉「とる」「とられる」を体験!遊んでわかる漁業

会場出口には、ヨシキリザメミズタコがお見送り。この周辺には趣向を凝らしたコーナーがあり、遊びながら漁業の仕組みを学べます。

ヨシキリザメの下にはタコかごが!

今回の企画展は2021年7月開始。子どもたちの夏休みに合わせた企画で、自由研究の題材にしたお子さんも多かったのではないでしょうか。11月末には終了予定がコロナの感染状況悪化に伴い施設の休館もあり期間延長。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が繰り返される中、いつ行けるか様子を伺っていました。結果2022年1月、3月と度々終了期間を延長し、最終的にはGW明け5月8日(日)までに。まん延防止等重点措置も解除となりやっと行くことができました。企画に関わった方々、運営スタッフの方々も様々な葛藤やご苦労があったことでしょう。でも期間延長したことで、この楽しく意義深い企画展をより多くの方々が体験でき良かったと思います。

ね?ミズダコさま。