牟田陽日(MUTA Yoca)個展

タコグッズ、アート
牟田陽日 瑞景磁園

会期:2019年5月22日(水)〜28(火)

会場:日本橋三越 本館6階アートスクエア

最近、若手人気作家の個展で人気を博している、日本橋三越のアートスクエア。

ここに伺うのは、今年に入って3回目。

今回は、石川県在住の女性色絵磁器作家、牟田陽日(ムタヨウカ)さんです。

九谷焼の特徴である華やかさ、色彩の美しさはもちろんですが、描かれるモチーフがモダンかつ細密画のようなのです。

一つの器の持つ世界観にグッと引き込まれてしまいます。

個性的な作品群
「仙女桃源郷図」

まるでファンタジーの世界。仙女の表情も現代的な美しさ。

「清渦龍神図」

この大皿、外側の鯉が内側に行くに従って龍に姿を変えていく。

「龍」
「雨林と鰐」

鰐の鱗が立体的。生き物の表情も良いですね。

器の裏側まで拝見できるように、鏡付きの台座に乗っています。

回転する台もあって、全体像を楽しめるように配慮されていました。



「海魚宝尽茶碗」

こちらが、今回のお目当その1

見よ!この美しく描き込まれた海の生き物た地にブルーのタコ!

外側だけでなく、内側の模様にも描きこまれた一つ一つの海のモチーフたち。

お目当その2

立派なお姿です。

「玉釉夢見海底茶碗」

タコの吸盤を描く点々とマダコを囲む点々の描写がキラキラしています。息遣いの泡のようにも見えますね。

サンゴ礁の中に生息する生き物たちを細やかに描写されています。

モチーフの選び方や器の形状が斬新で、センスの良さと伝統技術の融合が特徴的な作品ばかり。

日本国内でのみ修業された職人さんではないのかなと思い、経歴のキャプションを見ると納得です。

海外でファインアートを学ばれているのですね。

ちょうど会場にいらした牟田さんとお話をさせて頂きました。

その際、年々、器に書き込む密度が上がってきていることや、描きたいモチーフがたくさんあり、様々な生き物を描いていることを伺いました。

また、タコに関しても昔からお好きで、以前タコのみ絡み合った巨大な作品も作られたとの事。

好きなモチーフなのでまた造りますとおっしゃっていたので、楽しみに待ちたいと思います。

さてこの牟田さん、日本橋三越のアートスクエアでは4年前からお付き合いがあるそうで、人気と共に、作品の価格も上昇中。

今回の個展でタコの器を知ったのが会期2日目でしたが、作品の購入は初日オープンと同時に配布されるに整理券をもらい、その後の抽選に当選した場合のみ購入できる、というシステム。

作品は完売していました。

通常は石川県を拠点に生活されていますが、また作品にお会いできるのを楽しみにしています。

以下の公式Webサイトでは、牟田さんの作品画像や出展情報などが閲覧できます。https://www.yocamuta.com/

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