
オオマルモンダコ@サンシャイン水族館「へんないきもの展3」
特別展「サンシャイン水族館×早川いくを へんないきもの展3」+うんこ 会期:2019年 3月20日(水)〜10月14日(月)9:00〜21:00(入場は20:30まで) 会場:東京 池袋 サンシャイン水族館特設コーナー 水族館とは別途、入場料が必要となります。 展示時間、展示予定生物等は状況により変化します。詳しくは、サンシャイン水族館公式Webサイトをご参照ください。https://sunshinecity.jp/aquarium/
サンシャイン水族館の人気企画、早川いくをさんの著書とのコラボレーション「へんないきもの展」も3回目。今回、オオマルモンダコが展示されるという情報を得て、水族館に行ってきました。


監修の早川いくをさんのキャプションによると、展示期間延長に伴い、新テーマの「うんこ」が新たに加わったとの事。
オオマルモンダコの排泄には興味があります。どのような糞をしているのか確認したいところ。
では中に入ってみます。以下、私が訪問した際に展示されていた生物のご紹介です。(全部ではありません)
ワニガメ
Alligator snapping turtle
生息域:アメリカ東南部
淡水生亀の仲間では最大種。体重が100kgを超える大型のものもあり。舌にある突起物をエサのように見せかけて獲物をおびき寄せ、捕食します。
(展示キャプションより)

ジャノメナマコ
Leopard sea cucumber
生息域:インド洋、西太平洋
全長 約40㎝。体表には蛇の目模様の斑紋。刺激を与えると、肛門から粘着力の強いキュビエ器官と呼ばれる内臓の一部を放出し身を守ります。
(展示キャプションより)


ケープハイラック
Cape hyrax
生息域:アフリカ中部・南部
岩山の割れ目などを巣穴として生息。群れで暮らし、複数頭で暮らしていても決められた場所にウンコをする習性があり、そのうんこは「ためグソ」と呼ばれています。
(展示キャプションより)

ニシキミナミ
Striated cone
生息域:奄美以南、沖縄、インド洋、太平洋、東アフリカ
口の中に返しがついた歯舌と呼ばれる毒のモリを持つ。小魚などの獲物に打ち込み、毒液を注入すると麻痺状態となるので、そのまま飲み込んで捕食します。
(展示キャプションより)

タガヤサンミナミ
Textile cone
生息域:インド洋、西太平洋
口の中にある歯舌を使って狩を行います。獲物となる貝類に毒を注入し麻痺させて捕食します。夜行性のため、昼間は石の下や砂に潜っていることが多いです。
(展示キャプションより)

彼らの捕食方法の図がありました。

身をひそめながらモリでひと突きするように、毒の針を獲物に打ち込むのですね。口の部分が、魚を飲みこめるほど大きく開くというのも実に不気味です。
オオマルモンダコ
Greater blue-ringed octopus
生息域:インド洋、西太平洋
全長10㎝の小さなタコ。人間を麻痺や死亡させるのに十分なほどの強力な毒を持っています。興奮した時に浮き出る青く光る模様が美しいです。
(展示キャプションより)
私のお目当オオマルモンダコです。以前、鳥羽水族館で見たことがあります。
その際、興奮状態で青いリング模様が浮かび上がる瞬間を実際に目撃できました。通常時と興奮時、瞬時の変化に驚きました。今日は通常時。じっとしています。
とても小さなタコです。こんなに可愛らしいのに猛毒持ち。

休憩中のようなので、じっくり観察します。
平常時でもマル模様がしっかり見えますね。このマル模様こそ、同じヒョウモンダコ属のヒョウモンダコと違う点です。ヒョウモンダコはマルではなく、ライン模様です。



なお、期待したオオマルモンダコの糞の展示はありませんでした。
アサヒガニ
Spanner crab
生息域:インド洋、太平洋
扁平した後脚を巧みに動かすことで砂中に潜り、砂から目のみを突出させ身を守ります。ヤドカリとカニの中間種と言われており、横ではなく前後に歩くことができます。
(展示キャプションより)

ヨツメウオ
Four-eyes
生息域:南米アマゾン川流域
目を横切る不透明の仕切りにより、目が4つあるようにみえます。名前の由来はここからきており、水上と水中の両方を同時に見ることができます。
(展示キャプションより)

エポーレットシャーク
Epaulette shark
生息域:西太平洋、オーストラリア北部からニューギニア
サンゴ礁の浅瀬や態度プールで見られるサメの仲間。ヒレを使って歩くことができ、胸ビレと腹ビレを使い、体をくねらせながらサンゴの間や岩の下などを歩きます。
(展示キャプションより)

オーストラリアガマグチヨタカ
Tawny frogmouth
生息域:オーストラリア、ニュージーランド
大きな口を開けたところは名前の通り、ガマ口そっくり。夜行性のため、昼間はじっとしていることが多いです。外敵が近づくときに擬態し、危険を回避します。
(展示キャプションより)

正面から見ると、閉じていても大きな口が目立ちます。
キョトンとした目が愛らしいですが、本人は夜行性のため、周囲ははっきりみえていないのでしょうね。

体自体が細くなるため、横を向いて太い幹に止まっていると、木の一部のように見えるのですね。
ウコンハネガイ
Electric flame scallop
生息域:インド洋
オレンジ色の触手の付け根の間に約40個の目があります。流れてくるプランクトンを濾して食べています。殻の淵にある二酸化ケイ素の球体が光に反射することにより、稲妻のような発光が見られます。
(展示キャプションより)

キャプションを読むほどに不気味な貝です。40個の目って、どんな目なのでしょうか。
エレファントノーズフィッシュ
Elephantnose fish
生息域:中央アフリカ
ゾウの鼻のように見える長い部分は鼻ではなく、下顎です。また、尾びれの付け根に小さな発光器官を持っています。微弱な電流を流してレーダーのように使用し、濁った水中を自在に泳ぎます。
(展示キャプションより)

アルマジロトカゲ
Armadillo girdled lizard
生息域:南アフリカ共和国
南アフリカ共和国の国有種で、岩が多い荒地に生息しています。危険を感じると岩の隙間に逃げ込みますが、逃げ場のない場所では尾をくわえて体を丸める防御行動をとることがあります。
(展示キャプションより)

こちらが会場の入り口になっていた生物ですね。自身の尾をくわえて丸まるポーズが特徴的との事ですが、普通にしていると可愛らしいトカゲです。
フサギンポ
Fringed blenny
生息域:黄海、北部日本海、東北太平洋沿岸
岩礁域などに生息し、岩の隙間などに隠れてじっとしていることが多いです。頭部や背びれにフサ状の皮弁があることから名付けられました。
(展示キャプションより)

というわけで、なかなか珍しい生物をじっくり観察できました。
「うんこ」に関しては全生物対象ではなく、前半部分の何種類かの生物に関する展示でした。
オオマルモンダコに関しては、じっくり観察できて概ね満足。さらに、ミュージアムショップにて新しいグッズを購入できました。


このぬいぐるみが秀逸です。
今までヒョウモンダコはありましたが、オオマルモンダコのリアル系ぬいぐるみは 初対面。これは嬉しい。
若干残念なのは、ここまでリアルなのに、マルの柄が途切れているところ。そこまで柄合わせをするのは大変なんでしょうね。

内部には、カラストンビ部分も表現しています。

他にも「へんないきもの展」に関するグッズが多数ありました。ご興味のある方はぜひ、ミュージアムショップもチェックして下さいね。