三つ巴の戦い@荻生剛

タコグッズ、アート

荻生 剛 個展

会期  2016年10月7日(金)〜10月20日(木) 10日、17日、月曜日休み。
12:00PM〜6:00PM(土曜日1:00PM〜7:00PM)

会場  ギャラリーウエアミ http://wearme.exblog.jp/i15/

 

木工作家、荻生剛さんの個展。

会場に入ると、穏やかな木の香り。

木をくり抜いた本棚。緻密なレリーフに美しい彩色。ユーモラスなクマのブックエンド。大胆さと繊細さ、多彩な作風が目に入ってきます。

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そして、私のお目当ては、これ。

タイトルは「三つ巴の戦い」

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タコが付いている欄間のような形は、このコウモリの本棚をくり抜いた内側だそうです。(この本棚は、今回の個展のハガキにも使われています。ブックエンドとしての機能を保ちながら、コウモリのオブジェも美しく、ハイセンス)

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三体のタコたちは、一枚の板から彫り起こされています。

 

右サイド。

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左サイド。

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真ん中。

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上から。

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レリーフの土台もタコ。魚屋の店頭で売っている、丸まった茹でタコをイメージしているそうです。

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もともとは、油絵を専攻していたという荻生さん。

木そのものの色調を生かしながらの彩色は、作品に奥深さと躍動感を与えています。

また、作品を作る際、できるだけ廃材を出さない工夫をされているそうです。

実用性をおさえながら、発想の豊かさ×切り抜いた素材を別の作品に作り変えるエコの精神×エンターテイメント性を兼ね備えた作品。

今後の作品作りも楽しみです。

 

〜おまけ〜

中が腐ってしまった丸太を利用した作品。

右、スピーカー。 左、CD立て。

(丸太を螺旋状に切り出したのが左のもの)

丸太の底部分に携帯プレーヤーを置いて音楽を流すと、音が共鳴し、かつ、くり抜いた部分から外に聴こえてミニコンポとして使用できるのです。

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シロクマブックエンド。

ブックエンドゆえに、シロクマも本を読んでいますね。表情も愛らしい。

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