ヒグチユウコ展「CIRCUS」
ヒグチユウコ展「CIRCUS」
会期:2019年 1月19日(土)〜3月31日(日)
10:00〜18:00(展示入場、ミュージアムショップは17:30まで)
会場:世田谷文学館
https://www.setabun.or.jp/
ヒグチユウコさんの展覧会に行ってきました。
会期当初は、運営側の予想をはるかに上回る人気ぶりに混乱もありましたが、その後入場方法やグッズ購入方法が改善されて、スムーズな運営になっているようです。
日付時間指定のあるチケットを購入して行きましたが、この日は余裕があったようで、当日券も同時販売されていました。
私が訪れたのは3月下旬。平日の午前中。
桜が咲き始めて美しい。
カッティンググシートが貼られた扉。
会場に入るところから凝っています。
会場に入ると出迎えてくれるのは
柱にぐるりと巻かれたキャラクターたち。
展示会場は、階段を上って2階になります。
展示内容は、とにかく物凄いボリュームでした。(2階会場内は撮影禁止)
おなじみの絵本等のキャラクターたちはもちろんですが、そのほか多岐に渡る仕事内容に驚きました。
ヒグチさんのデッサン、本の装幀画、映画に関わるデザイン、若冲オマージュの部屋などなど。
私はヒグチさんの描き込み具合を、以前漫画家だった内田善美さんに似ていると思っていました。しかし今回の展示を観て、その表現の幅広さに驚嘆しました。古今東西、時空を超えて、過去の名作もヒグチユウコワールドに内包され、さらに進化して新しいものを生み出して行くエネルギーに満ちている。。。そんな感想を持ちました。
今回の展示は内容もですが、展示方法も素晴らしいものです。会場全体が「CIRCUS」のワクワク感、ドキドキ感、怪しい感じ、多様な雰囲気に満ちています。来場者その展示空間をいかに楽しんでもらうか、ヒグチさんとスタッフのアイディアが満載です。
会場のあちこちに、ヒグチさん直筆のイラストや注意書きもあります。それを発見するのも楽しみの一つ。
すっかり堪能した後1階に戻ると、撮影可能なスペースがありました。
これも嬉しい配慮ですね。
カフェ「どんぐり」にはこんなパネルも
今回グッズのみの販売はなく、展覧会の入場者が退出時に札を受け取り、その札と交換にグッズを購入できるシステムでした。
また、1種類につき3個までしか購入できないという制限付き。
このシステムのおかげで、一部ユーザーの買い占めや商品不足といった問題も解決されていたようでした。
そして、私の購入したのは次のものです。
今回のテーマ「CIRCUS」の画集。
特別装丁版はすでに完売。
これは会場限定版。
書店や通販で普通に購入できるものと違い、表紙がゴールド。中身も若干違います。おまけについてくる絵本は、夢野久作の「キノコ会議」。これが欲しくて会場限定版を買ってしまいました。ちなみに、一般販売の方にはイソップの「卑怯な蝙蝠」がついてきます。これも魅力的です。
「卑怯な蝙蝠」が入っている一般版がこちら。白い表紙です。
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こちらは表がサーカスネコのファイル。
なんと、裏がタコです!
嬉しい嬉しい。
私は、頭がネコ&手がヘビ&脚がタコのギュスターヴ君推しなので、嬉しいグッズを購入。
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ペンケースには、ヒグチユウコさん愛用のプロカラーペン3本入り。ペンには1本づつ違うオリジナルイラスト付き。
サーカスボールと同じ模様のキャンディはいちごみるく味。
中には4種類のピンバッチのいづれかが入っています。私は雷神。
そして、タコ関連ではありませんが、今回1番のお気に入りがこちら。
絵本「卑怯な蝙蝠」を題材にしたトートバッグです。
獣側、鳥側、どちらにも良い顔をして行き場を失ってしまった蝙蝠は、バッグの中に潜んでいるという、これ一つでストーリーを表現しているのです。感服。
このように展示会場、展示内容、グッズ、すべて細部に至るまで配慮された、トータルで世界観を堪能できる、素晴らしすぎる展覧会でした。
日本各地、世界各地を巡回して、より多くの方々に楽しんで頂きたいものです。