創刊40周年記念「ムー」展@池袋PARCO
創刊40周年記念ムー展
会期:2018年10月12日(金)〜29日(月) 10:00〜21:00 (最終日は18:00閉場。入場は閉場の30分前まで) 会場:東京 池袋PARCO本館7階 PARCO MUSEUM 入場料:一般 700円、学生 600円、小学生以下無料
『ムー』とは。
「世界の謎と不思議に挑戦する」をテーマにした月刊紙。その名も「SUPER MYSTERY MAGAZINE」
出版元は学研。
1979年10月創刊。2018年の今年は創刊40周年のメモリアルイヤー。
本誌の扱う内容は、UFO、未確認曹物(UMA)、超能力、古代文明、心霊現象、終末予言などなど。
様々な不思議な現象・存在について、各分野の有識者らが「存在しない」と否定的な見解を示すのに対して、『ムー』は「存在するかもしれない」という立場に立ち、肯定的かつ独創的な自論を展開するのが特徴。
5代目である現編集長の三上丈晴氏は、不思議ミステリー系のTV番組にはお馴染みの存在。
「創刊40周年記念ムー展」の内容とは。
一部を除き、撮影OKです。(スタッフから指示があります)
まずは入り口。
創刊号から現代まで、圧巻のカバーアート集。
創刊号のビッグオブジェ。
『ムー』のカバーといえば この人。故生瀬範義氏の原画。
内観。
知っている人には懐かしい、過去のこんな記事。
お懐かしいこの方のスプーンも展示されています。しかもサイン付き。
そして、インスタ映え用に、こんなフォトスポットも。
「あなたも超常現象の一部になろう」
「ビッグフットの足と大きさ比べ」
『ムー』の中の「タコ」
『ムー』No454号には、こんな記事が掲載されています。
「タコは地球外生命体だった!!」
最後に「!?」ではなく「!!」と言い切ってしまうのが『ムー』ですね。
ベースになっているソースは二つ。
◎一つが、2015年8月「nature」に発表された論文。
シカゴ大学、カリフォルニア大学バークレー校、ハイデルベルグ大学、沖縄科学技術大学院大学による国際共同研究でのゲノム解析に関するものです。
それによると、このゲノム解析において、タコの遺伝子は人間よりもはるかに複雑だということがわかりました。さらに、数百単位の特有の遺伝子を持つことで、タコの神経伝達や吸盤、擬態など高度で独自の能力を形成している事が判明。
◎もう一つが、2018年5月、学術誌「Progress in Biophysics and Molecular Biology」に発表された論文。
世界各国から集まった33名の研究者グループが、「タコは宇宙に由来する、何らかの遺伝子を取り込むことで進化を遂げた」と発表しました。
「宇宙からの隕石、もしくは隕石によって運ばれたウィルスによって進化した」という内容ですが、この主張を裏付ける明確な証拠は提示されていません。
両方を合わせて考えてみると要するに
「タコは他の生物に比べて、複雑で数多くの独自の遺伝子を持つ。その神経伝達や吸盤、擬態などの能力が非常に高度。進化の過程からも、他の地球上の生物と同等の進化ではなく、何らかの外的(宇宙的)要因により突然変異した可能性が大きい。既存の地球上の生物として説明できない以上、これは地球上の生物ではなく、地球外生命体に関係していると考えることができる」
という事のようです。
もちろん、この結論に世界中の科学者や生物学者などから反発も出ています。根拠がなさすぎるとか論理が飛躍し過ぎであるとか。
それに関しては、肯定派否定派が両者今後も研究を続けて頂いて、様々な論戦を展開してくだされば良いだけなのですが、『ムー』らしい見解は、
「タコの寿命が短いのは、中身が宇宙からきていると思われるほど高度なのに、外側の器(地球上にいるタコとしての姿)がいまだ対応していないために短命なのだろうか」
という説。
「タコの寿命が長くなれば、地球は侵略されるかもしれない」
と結んでいます。
さすがです。この独自の断定感が面白い。
敬意を表して、この記事が掲載されている「ムーNo454」号と、このステッカーを購入しました。
創刊40周年おめでとうございます。今後も独自路線を突き進んでいただきたい。
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