
学園祭でタコげっちゅー2017@海鷹祭
昨年2016年、数々の楽しいタコモノの収穫があった学園祭に、今年も行ってきました。
1.「海鷹祭」とは
東京海洋大学・品川キャンパスで開催される学園祭。大学案内によると、東京海洋大学は、2003年に東京水産大学と東京商船大学が統合してできた大学とのこと。品川キャンパスには、東京水産大学が前身となる海洋生命科学部と海洋資源環境学部があります。越中島キャンパスには、東京商船大学が前身となる海洋工学部があります。
そのため、学園祭も各キャンパスに分かれ、品川キャンパスでは「海鷹祭」(例年11月上旬頃)、越中島キャンパスでは「海王祭」(例年6月頃)が開催されています。
2017年の開催概要は
会期:2017年11月3日(金)〜5日(日)10:00~18:00
場所:東京海洋大学 品川キャンパス
〒108-8477 東京都港区港南4-5-7
JR線・京浜急行:品川駅港南口(東口)徒歩約10分
東京モノレール・りんかい線:天王洲アイル駅 徒歩約10分
海鷹祭HP
私はJR品川駅から徒歩で向かいました。出迎えてくれる入り口の柱上には、マグロの頭がどーん!
入り口脇の柵には、お手製の魚たちが飾られていました。
これが「海鷹祭」のマスコットキャラクター”ドウーンマグロ”
やはり人気のメンダコ。
王道のマダコ。
門をくぐると正面に立ち並ぶ、模擬店。学生の皆さんが趣向を凝らした一品を振る舞うテントの数々。その品々も海洋大学らしく、マグロの焼肉、深海魚の唐揚げ、クジラの竜田揚げ、カニ汁などなど。その中でタコグルメはないかと探してみると、、、
2.タコグルメ
昨年たこ焼き屋を出店していた潜水部に代わって、今年は水中ホッケー部。今年のたこ焼きは、イカタコのコラボレーション。生地にイカスミを混ぜているそうで、真っ黒なたこ焼きです。
3.マリンサイエンスミュージアム一般公開
以前の水産資料館が2016年1月に「サイエンスミュージアム」としてリニューアルオープン。
館内は、海洋生物などの貴重な資料が展示されており、海鷹祭に合わせて特別に一般公開しています。入り口正面の柱に、深海生物の絵を発見しました。
2Fには、生物の剥製や標本も多数展示されていました。タコも数点発見。その中で、どこか見覚えのある展示を発見!これはもしや。国立科学博物館「深海展」にて展示されていた「ナンキョクイチレツダコ」(以下の写真は「深海展」にて撮影したものです)
係の学生さんにお話を伺ったところ、やはりこの標本は「深海展」に貸出されていたもの。貸出期間中は、大学のミュージアムに「貸出中」の札があったとか。
こちらに戻ってきて、標本もホッとしていることでしょう。お疲れ様でした。思わぬ場所で再会できて嬉しかったです。
「深海展」関連記事はこちら
4.うみたかハンドメイドマルシェ
毎年恒例となりつつある人気企画ハンドメイドマルシェ。
海をモチーフとした雑貨、絵、アクセサリーの展示販売です。
参加作家、団体ブースはこちら。
昨年に比較して、タコモノがぐっと増えている印象。そんな中で連れ帰ったタコたちがこちら。
🐙Mai.Yamashitaさん作
ポストカードです。躍動感あふれるタッチとドラマティックな色使いのタコ。とてもクールな作風なので、ギターピックも欲しかった。
🐙海中アパルトメント美術班ブースにて。コヤヒロカさん作
仔ダコしおり。海中アパルトメントの公式グッズです。
立体の仔ダコも持っていますが、この目の感じが好き。
後ろには「ソコナシソウ」の文字が。この水玉模様を見ると、ニヒル牛店内に敷き詰められた、海の底の美しくも狂気的なスポッツを思い出します。
海中美術班のブースで一緒に撮らせていただきました。ありがとうございます。
🐙小梅雑貨店さん作
消しゴムハンコ
小梅さんのタコハンコは以前からいくつか持っていますが、今回は新作にも会えました。左側の仔ダコ。
右側は取り扱い店舗にてすぐ売り切れてしまう人気商品。
🐙meriさん作
プラバンのタコ。素朴なラインが可愛かった。
🐙アトリエ KOCKA(コシュカ)さん作
メンダコライト
サイズは10㎝ほどのミニライト。3Dプリンターで作成したオリジナルのメンダコの下はLEDライト。リモコン操作付きで、12色に光るのです。光り方も選べて、通常モードとキャンドルモードがあります。
顔は、目入れの感じによって少しづつ表情が違います。
メンダコだけでなく、ジンベイザメ、ダイオウグソクムシなど種類も豊富でした。
5.おまけ
①「海鷹祭」には、ドウーンマグロを描いた素敵なポスターが、学内のあちらこちらにあります。これが、私のツボにはまりました。
これは、「マグロの解体&赤身を使用した丼などの販売をPRするポスター。
この「マグロと伝説の海」は何をPRするポスターだったのか謎のまま。
② 福島の漁師さんたちと語り合うコーナー
東日本大震災から早6年半。甚大な被害を受けた福島県の小名浜漁港周辺も復興が進み、漁獲高もかなり回復しているものの、魚の販売となると厳しい状況が続いているそうです。それは、放射能をめぐる問題。あえて厳しい検査基準を設けて、それをクリアした安心安全な魚の身を市場に出しているにもかかわらず、一般消費者は福島の魚=汚染という意識から脱却できないでいる、その状況をなんとか打破したい。そんな熱心な福島の漁業関係者が学園祭に出店し、広報活動をされていました。
私は2017年6月にアクアマリンふくしまに行った際、小名浜漁港で魚を購入しました。新鮮で大ぶりな魚がとても安くて驚きました。放射能に関しては諸説あり、個人の判断が難しいところですが、私は購入して応援していきたいと思います。
③おもわず買ってしまった写真集。その名も「ヤドカリのグラビア」
笠谷海斗さん撮影、著作。東京海洋大学の水産生物研究会 節足班所属。部活動から引退するにあたり記念に製作したそうです。とにかく美しく、作者のヤドカリ愛が溢れ出ている一品。水産生物研究会の展示室にて購入できます。
④学内に展示してある雲鷹丸。有形文化財ですが、学園祭の期間限定で一般開放&ライトアップをしています。開放中は甲板にも上がれます。
一般開放12:oo〜16:00/ライトアップ16:00~
見て買って食べて楽しい、海(海の生き物)好きにはたっぷり楽しめる学園祭。来年もまた訪問するのが楽しみです。