タコ水道@三重県四日市市

タコ地情報
正式名称:富田浜北部公園

所在地:三重県四日市市富田浜町24-4

日本各地にあるタコ滑り台やタコ水道のある公園。それらは親しみを込めて「タコ公園」という通称で呼ばれています。正式名称は別にあっても、そこに関わりがあった人々の記憶には「タコ公園」として刻み込まれています。私はタコレクターとして活動開始以来、自身の行ける範囲で「タコ公園」を訪れ記事にしてきました。その活動を通して「タコ公園」で過ごした思い出のある方がとても多い事を実感しています。皆さん本当に楽しそうに懐かしそうに。各々のタコ公園での思い出を語って下さり、そのお話を伺うのも私の楽しみの一つとなっています。

今回のタコ水道の情報と写真は、名古屋在住のYu.Hサンから頂きました。掲載はご本人了承済みです。大切な思い出の貴重な写真の数々をありがとうございます。

場所は三重県四日市市の富田浜北部公園。

お父様撮影の写真を整理している際に発見されたタコ水道のある公園。幼少期のご兄弟一緒に撮られた思い出の地。お父様の写真を頼りにその場所を探し続ける事数年。ようやく発見し、Yu.Hさんは52年ぶりに再訪されたそうです。公園は整備され変化していましたが、当時あったタコ水道は現存していたとの事。感動の再会を果たすことができたのです。

まずは2023年1月15日にご本人が再訪されての撮影。現在の公園です。

カラフルに塗装された遊具があり、現役で親しまれている公園ですね。さて、タコ水道は何処に。

おやっ!奥まった建物の右横に見えるのは。。。

居ました!タコ水道です!!

水道といっても蛇口はありません。すでに水道としての役割は終了しているのでしょう。しかしながら、さすがの存在感。さらに一般的なタコ水道のような可愛い系の顔ではなく、少し癖の強い民芸品チックな目つきが特徴的。さらにねじり鉢巻きは白一色ではなく縞模様。これも珍しい。

以下はYu.Hサンが比較して下さった現地の写真です。1971年1月4日お父様撮影のものと、2023年1月15日にご本人が再訪し撮影されたもの。1971年は大阪万国博覧会の翌年。日本が高度成長期に向け加速していく時代です。Yu.Hサンご兄弟も昭和の由緒正しい少年らしくて愛らしいですね。

二分割写真の上が1971年、下が2023年。当時の名残が見えるアングル。

こちらも二分割写真の上が1971年、下が2023年。上の丸いブランコ型遊具が懐かしいです。当時の各地公園によくありました。後方に映る円柱形の滑り台はスリルありますね。

こちらはタコ水道の比較写真です。日本の高度成長期には全国にタコ公園が誕生しています。ここもその一つだったのでしょうね。上が1971年、下が2023年。

左が1971年、右が2023年。

公園は整備されて変化しても残っていたタコ水道。しかもただ放置されていたわけでなく、1971年当時とは違うペイントが施されていたという事は、どなたかの意思で残して下さったのですよね。その方にも感謝です。今後現存できる限り、Yu.Hサンのように人々の思い出に残る場所になっていて欲しいものです。

One thought on “タコ水道@三重県四日市市

Comments are closed.