ケンサキミヨシ@明石市立文化博物館

タコ地情報

兵庫県明石市にある明石市立文化博物館https://www.akashibunpaku.com/)。1991年(平成3年)創立の総合博物館です。明石の歴史と文化に関する資料を収集、保存、常設展示しつつ、年に数回話題の企画展を開催しています。私は2018年「特撮のDNA」展でこちらを訪問しました。

その時の記事はこちら。

「特撮のDNA」会場編@兵庫県明石市

訪問時に、博物館のロビーでまず目に留まったのが、大きな漁船と大漁旗です。住吉丸の旗に踊るタコの絵。

漁船は「ケンサキミヨシ」。漁船の奥に見えるのは明石市二見町西二見の御厨(みくりや)神社の祭りで使用されていた「ふとん太鼓」。

キャプションによると、ケンサキ=剣の先、ミヨシ=船首部材を意味します。ケンサキミヨシの漁船は江戸時代から昭和30年代まで、一本釣り、イカナゴ込瀬網、タコつぼ漁などに使用。明石海峡の速い潮流や三角波を突き切るために、船の船首部分の水押(みよし)の先端が、剣のように尖っているデザインになっていることから名付けられたとの事。

なるほど、鋭い船首が荒波を乗り越える勇ましい姿が目に浮かぶようです。その船の上で、タコの旗も漁を応援しながら風になびいていたのでしょうね。

こちらの漁船は博物館ロビーに常設展示されています。来訪の機会には、ぜひ間近でご覧下さい。タコの大漁旗もお忘れなく。