「うみのにんじゃ たこ」@冨田百秋

タコ学
タイトル:「うみのにんじゃ たこ」

作者:冨田百秋(とみた ももあき)

発行日:1976年11月

シリーズ:月刊誌「かがくのとも」92号

ページ:28ページ

サイズ:24㎝×21㎝

発行:福音館書店

福音館書店が発行する月刊誌「かがくのとも」。1969年に創刊された月刊科学絵本で、子供の身近な自然、社会の様々な事柄を題材にしています。その内容は、動植物、宇宙、数学、人体、衣食住等の多岐に渡っています。その中にタコを扱った絵本を発見しました。

表紙

日本人の生活になじみの深いたこ。でも、その生態は神秘に満ちています。たこの体のしくみは? 頭はどこ? 吸盤は何のためについているの? なぜ墨を吐くの? 何を食べているの? など、たこの秘密に迫る世界で初めてのたこの絵本です。この絵本を読めばあなたもたこ博士!?

(福音館書店 本書紹介文より)

裏表紙

表紙と裏表紙は1枚の絵。シンプルですが存在感のあるマダコが泳いでいます。この本全体が、このようにシンプルかつリアルな絵で、マダコの生体に関してわかりやすく説明しているのです。色彩も華美ではなくともすると地味な印象の絵本ですが、画用紙にパステルで描いたような質感に温かみが伝わってくるのです。状況により変化するマダコの眼の描写など、細かい配慮も随所に見られます。

2021年8月現在、発行元の福音館書店に在庫はなく古本屋で購入しました。調べたところ、北海道にある「なちぐろ堂」という古本屋で扱っているようです。(https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=129041355

ご興味ある方はご参考まで。