幼魚水族館

タコ水族館、博物館
名称:幼魚水族館

公式Webサイト:https://yo-sui.com/

開館日:2022年7月

館長:鈴木香里武氏

トータルプロデュース、広報:石垣幸二氏

所在地:〒411-0907
静岡県駿東郡清水町伏見52-1 サントムーン柿田川オアシス3階

営業時間:10:00〜18:00(最終入館 17:00)

最寄駅はJR三島駅。超弾丸旅で時間的制約があったため、駅からはタクシーを利用しました。幼魚水族館があるサントムーン柿田川は想像以上に大きな施設のため、タクシー利用の際は「オアシス館」と伝えた方が確実です。下記の現在地に着きます。帰りのタクシーもここから備え付けの電話で呼ぶことができ大変便利でした。

そして上りエスカレータで3階へ。降りて直進。突き当り左側に水族館はあります。

入り口。ワクワクします。

ここは、”岸壁幼魚採集家、鈴木香里武氏の頭の中を具現化する”をコンセプトに、幼魚にフォーカスした日本初(おそらく世界初)にして唯一の水族館。広報を担当しているのは、2011年に開館した沼津港深海水族館の初代館長、石垣幸二氏。当時も日本初(おそらく世界初)の深海生物にフォーカスし、深海ブームの火付け役となりましたね。このお二人のタッグとなれば、かなり面白い水族館のはず。(実はお二人、香里武氏が少年の頃から20年来の付き合いがあるそうです)

中に入ってみましょう。

◉漁港〜幼魚は擬態の天才〜

岸壁幼魚収集家活動の紹介。実際どのように採取しているのか等VTR映像もあり。身近な漁港の岸壁の、すぐ足元に広がる幼魚、稚魚たちの種類の多さに驚きます。

◉危険な幼魚

◉館長が選んだ幼生アイドル

中央にベスト3を展示(展示内容は変化します)。順路を示すイカが可愛い。

1位アカハモンガラ

通常モンガラといえば、カラフル模様をイメージしますが、こちらは黒1色のダークなイメージ。確かに魚のシルエットが美しい。

ミナミハコフグ

ひたすら可愛い。

ハリセンボン

「針が350本ほどしかないのに”ハリセンボン”!素敵な和名だ」と香里武館長談。

ベスト3以外にも気になる幼生アイドルたちが。個人的なお気に入りをご紹介します。

セミホウボウ

見た目セミのようでもあり蛾のようでもあり。羽(ヒレ?)を広げた姿が美しくて惚れ惚れします。

ムラサメモンガラ

モンガラというとイメージするのがこちら。南国の海で泳いでいると浅瀬でも寄ってきます。意外に凶暴で指に噛み付かれる事もあり注意が必要。幼魚の時からカラフルなのですね。大人になるとこの模様がよりはっきりする感じです。

◉幼魚と成魚を比べる

香里武館長の幼魚・成魚パネルがあります。

コンゴウフグ

右の水槽が幼魚、左が成魚。比較展示は幼魚水族館の醍醐味ですね。

幼魚。ただひたすら可愛い。

成魚。このツノが特徴的。立派な大人になりました。

タテジマキンチャクダイ

幼魚。模様が丸みを帯びていて、タテジマではありません。色もモノトーンに近い感じに見えます。

しかし成魚になるとどうでしょう。模様はちゃんとタテジマになり、色も鮮やかに変化。不思議です。

ゴシキエビ

幼生。岩に隠れて全身が見えないのが残念。頭部が黒いのは確認できます。触角部は白色。

成長すると、白色だった触角部分が鮮やかなピンク色に変化しています。

マンジュウヒトデ

幼生。こんなに小ちゃかったのに。。。

大っきくなっちゃった〜!ここまでに太る理由は何なのでしょうね。外敵から身を守るため?岩に擬態?

◉深海の幼魚を科学する

このコーナーは、QRコードを読み込む事で、さらに詳しい生物情報が得られます。

ハナビラウオとウツボ類のレプトセファルス幼生。

これがスゴかった!ウツボの仲間のレプトセファルス幼生。不思議な生き物。

そしてこのお隣に居たのが、今回のお目当てアミダコ

オオサルパというホヤの仲間の生き物の中に入って、外洋を漂うアミダコ。サルパはかなり脆くて、すでに破れてボロボロになり溶けてしまったとの事。アミダコはとても元気で、透明ボトルの中に出たり入ったり。ご飯もモリモリ食べます。もともと採取展示の事例がほとんどなく、あったとしても3日程度で死亡してしまうアミダコですが、すでに2週間以上経過。体も3倍ほどに成長しています。できる限りの長期展示を目指して、飼育員さんたちが手探りで日々奮闘中。担当の飼育員布川さんはじめ皆さんを応援しています。

    

深海サメコーナー

オオセ

タカアシガニ

◉本当の海を知らない幼魚

人工繁殖への様々な取り組みが紹介されています。

クエ

ウナギ

この水族館、全体の面積はさほど広くないのですが、見所がたくさんありました。まず幼魚、幼体が可愛いし、一生懸命泳いでいる姿からパワーをもらえます。しかし幼魚、幼体たちがその時期をいかに生き抜いて成体に成長していくのかの過程はかなり過酷だし、各々のストーリーがありますね。そこに思いを馳せられる貴重な経験ができました。

展示飼育される幼魚、幼体たちは成長した後他の水族館へと旅立って行くのだとか。ここから繋がって行く飼育展示のストーリーも興味深いものです。

また、ここはファミリー層も多く訪れる商業施設内に設置されているため、買い物のついでにでも子供達に何度でも立ち寄って、いつでも身近に幼魚、幼体のこと、海のこと等触れられる場であって欲しいです。

最後にお土産コーナーにて。様々な海モノ商品が販売されるショップの奥に、こんな映えスポットがあります。スマートフォンを置く専用の台もあるのでお一人様でもちゃんと撮影できます。記念にどうぞ。

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