ゾクゾク深海生物2021@サンシャイン水族館

タコ学, タコ水族館、博物館
タイトル:「ゾクゾク深海生物2021」

会期:2021年1月15日(金)〜3月7日(日)※水族館の営業時間に準ずる

会場:サンシャイン水族館(東京.池袋)
公式Webサイト:https://sunshinecity.jp/aquarium/
(イベント内容、展示生体および入場方法等、詳細は公式webサイトにてご確認下さい)

「ゾクゾク深海生物」とは

2017年から始まったイベントで、今回5回目となる開催です。深海生物に焦点をあてた内容。深海生物は生息水温が低いため、海水の表面水温が下がり、深海生物への影響が最も少ない冬にしか採集できません。実際に水族館スタッフが深海生物の採集し採れた生体を展示します。

2019年からは水中ドローンを用いた映像等も公開しています。

「ゾクゾク深海生物2021」の見どころは

今回のテーマは「見てなるほど!食べてなるほど!知ってなるほど!」

flyer(front)
flyer(back)
entrance

毎年、採集できる生体によって展示飼育内容は変わります。私はタコ推しなので深海系タコを目指して行きますが、今回タコ用水槽の中に居たのはこちらの方々。

○ダイオウグソクムシ&オオグソクムシ

キホウボウ

サガミモガニ

また、今回特に力が入っていたと思われる企画が、以下の二種類。

ゾウギンザメ(1F冷たい海の水槽=グソクムシ達のお隣)

なかなか生体にお目にかかれない貴重種。サンシャイン水族館では2020 年、国内初孵化に成功したそうです。サメといっても通常のサメとはかなり違う生き物。鼻の先に、獲物が発する微弱な電流を感知する”ロレンチーニ器官”があり、この見た目のおかげで”Elephnt Shark”とも呼ばれています。

アカザエビ(2F最終コーナー近く)

日本近海の深海に生息するアカザエビ。食用です。

テナガエビに似ているように思いますが、世に言うテナガエビは、淡水生で別のエビだそうです。

スタッフが採集した深海エビたちを食べ比べした表です。実に興味深い。エビに関しては、あまり当たり外れがなさそうですね。

おまけ

アカザエビコーナーの近くに、貴重な深海生物の標本もあります。

「ゾクゾク深海生物2021」でタコを見るには

過去の「ゾクゾク深海生物」でも毎回登場している、人気者メンダコ。今回も会期前の2020年12月下旬頃、二〜三体展示されていました。

しかし周知のように、メンダコは大変デリケートなため、イベント会期前に全て死亡。今回私が訪問した2021年中旬はタコモノは飼育展示されていませんでした。その代わり、といっては何ですが、通常イベント期間中は水槽を明け渡すミズダコ様がご健在。今の所、イベント会期に関係なく、その雄大なお姿を拝めます。

また過去には、ツノモチダコが飼育展示されていたこともあります。

ツノモチダコ@「ゾクゾク深海生物」サンシャイン水族館

イベント会期は3月7日(日)まで。メンダコも再登場するかもしれません。生体の入れ替え情報等は、サンシャイン水族館の公式twitterでご確認下さい。

また生体のメンダコに会えなくとも、スペシャルイベントやグッズとして登場する確率も高いです。特に今回2021年には、地元の老舗和菓子屋「池袋三原堂」さんとコラボレーションした、オリジナルのメンダコ和菓子を限定販売しています。製作の際はサンシャイン水族館のスタッフも参加して、フォルムや色調にもこだわった素晴らしい逸品となっています。

メンダコの和菓子@(株)三原堂