「蛸(たこ)その驚くべき能力を探る」@おたる水族館

イベント, タコ学, タコ水族館、博物館
特別展「蛸(たこ)その驚くべき能力を探る」

会期:2019年3月16日(土)〜11月24日(日)

会場:北海道小樽市 「おたる水族館」本館1階 海のパノラマ回遊水槽前
公式Webサイト:https://otaru-aq.jp/

(展示内容、時間等の詳細は公式Webサイトをご参照下さい)

会館以来、長きに渡って来館されたお客様をお出迎えしてきたマスコットのタコの「はっちゃん・ななちゃん」。おたる水族館の印象を深めてきたキャラクターの元となった「タコ」を中心とした特別展を行います。

北海道ではミズダコが有名ですが、全国各地でも重要な漁業資源で様々な種類が水揚げされています。大人から子供まで誰もが知る生き物ですが、意外に知られていない能力や生態など、タコの知られざる魅力を紹介いたします。

(「おたる水族館」公式Webサイトより)

水族館のキャラクターにタコを配し、この内容の特別展開催とあれば行かないわけにはいきません。

というわけで、小樽にやって来ました。私自身、初小樽です。街中にも素敵な場所や美味しい食べ物がありますが、水族館メインでたっぷり堪能しました。

小樽駅から水族館行きバスで約25分。終点で降りて丘の上に登ると、この二人が出迎えてくれます。



開館当初からのタコキャラクター。向かって左側がブルーの「はっちゃん」。右側がピンクの「ななちゃん」。

はっちゃん
ななちゃん

お色直しを終えて鮮やかな色となりました。この時期はハロウィーン時期と重なって、カボチャも飾られていました。

そして、もちろんお目当てはこちら。

本館内に入り、1階にて特別展が開催されています。

会場の全体はこのような感じです。

反対側から見たところ。



それでは、展示内容を順にご紹介しましょう。まずはこちらから。

タコの生態解説巨大パネル

百科事典に見立てた見事な巨大パネル。タコ本体は飛び出すようで迫力満点。そして各部位に関して、写真入りで丁寧に解説されています。

サイズが大きすぎて上部が見えにくい感はありますが、情報たっぷり。制作者のタコ愛をひしひしと感じます。

様々な知識を得た後は、生態観察です。



入手できるタコの種類や個体の健康状態により、展示期間中いつも同じ種類のタコがいるわけではありません。それでも特別展会期中は常時5〜6種類は生態展示できるように努力されているそうです。

マダコ

多足ダコ

ミズダコ

まず、この巨大蛸壺の中に1体。見せ方が素敵。

こちらの横長水槽の中に1体。

ミズダコは、本当に面白いタコです。お気に入りの場所を探す事もですが、何より、人間に興味津々の様子です。

この水槽に近づく人がいるとすぐに近寄って来ます。人が右に動けば右へ、左に動けば左へ。

触手を伸ばして次の水槽の様子を探りながら、中敷の穴を超えて移動します。

一箇所に立ち止まって見学していると腕を広げて、このように近寄って来ます。対象物を吸盤で確かめようとしているのです。実に面白い。

テナガダコ

奥の方に居ました。

サメハダテナガダコ

こちらも奥の方に。

ダブルテナガダコ水槽のお次は、こちらの水槽です。



中の小さい水槽にはヨツメダコが、広い水槽にはミミックオクトパスが居ました。

ヨツメダコ

水槽の中を見てみると、縞模様が入っている目の部分がわかります。動いて全体の体を広げると、下の写真のように腕の幕間に目のような模様が現れます。左右に出現するため合計で4つの目に見える、というわけですね。これが名前の由来です。

ミミックオクトパス

身に危険を感じない平和な水槽の中では、なかなかパネルのような変身は見せてくれませんね。まったりと、砂地色に同化して過ごして居ました。

それにしても、ミミックオクトパスも腕が長いですね。

ここまでタコのみにフォーカスした水族館での特別展は、この「おたる水族館」が初めてかもしれません。開館当時からのマスコットキャラクターがタコだったり、ミズダコのタッチプールがあったり、と特別展以外でもタコ展示に力が入っています。

通常時にも再訪したいと思います。