芭蕉の句碑&オクトパス合格御守@柿本神社

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訪問時期:2019年7月上旬

訪問場所:兵庫県 明石市

柿本神社とは

柿本神社参道入口

「かきもと」ではなく「かきのもと」と読みます。「かきのもと」と言えば思い浮かぶのが柿本人麻呂。そう、この神社は柿本人麻呂公が祀られている神社です。明石では親しみを込めて「人丸さん」と呼ばれています。

当社御祭神柿本人麻呂公は、飛鳥時代宮廷に仕えた歌人で、万葉集、古今集など合わせて400首以上の歌が載せられております。

「天離る 夷の長通ゆ 恋ひ来れば 明石の門より 大和島見ゆ」

など明石で詠まれた歌もあり、元和六年(1920年)当時、明石城主であった小笠原忠政公が人麻呂公を歌聖として崇敬され、縁深いこの地にお祀り致しました。

柿本神社 公式サイトより抜粋
柿本神社 本殿

芭蕉の句碑とは

柿本神社の境内の長い階段を登り切ると、見晴らしの良い一角に出ます。ここに、松尾芭蕉の句が刻まれた句碑があります。

芭蕉が奥の細道の道中でおとづれた最北地は、秋田県の象潟(さきかた)で、西日本方面の最西端訪問地は、ここ明石とされています。

芭蕉は貞亨五年(1866年)4月20日、兵庫から須磨、明石へ旅して須磨に宿泊。これはその旅に基づく句でタイトルは「明石夜泊」。

「蛸壺や 儚き夢を 夏の月」

(夏の月が煌々と夜の海面を照らす海の底で、蛸壺の蛸は捕らわれの身とも知らず、なんと儚い夢を見ていることだろう)

句碑は、芭蕉七十五回忌に当たる明和五年(1768年)、加古川の俳人、松岡山季(星羅)が建立したとの事です。

その後崩壊により二度再建されています。実際に句碑の文字も消えかかって読みにくいのですが、「蛸壺や」の部分ははっきりとわかりますね。



オクトパスとは

「オクトパス」はタコを表す英語表現ですが、日本では独特の語呂合わせで使用されています。それが「置くと」➕「パス」(合格)。このタコの人形を「置くと」、試験に「パスする」という縁起を担いでいます。

東日本大震災の復興のシンボル、南三陸の「オクトパスくん」が有名ですが、ここ柿本神社にも「オクトパス」がありました。

それがこちら。

「オクトパス御守」表姿

表情がユーモラスな、愛らしい表情。

手には「勝」と書いた登りを持ち、頭に鉢巻を巻いています。

「オクトパス御守」後ろ姿

後ろ姿には「柿本神社」。旗にも神社の名前が入っています。

第1級の歌人である柿本人麻呂の才にあやかろうと、受験生のみならず、学業成就を祈願する参拝者が1年中あるそうです。

このオクトパス御守は社務所にありますので、参拝の際はお見逃しまく。

柿本神社へのアクセス

住所:〒673-0877 明石市人丸町1-26

時間:9:00~17:00(諸祈願受付・授与品受付は16:30まで)

交通:JR「明石駅」より、タクシーで約5分。
   山陽電鉄「人丸前駅」より北へ約5分。

公式サイト:http://www.kakinomoto-jinja.or.jp/

JR明石駅からタクシーでもいけますが、私は山陽電車の人丸前駅から歩きました。

明石駅から人丸前駅へは、JR線と隣接している山陽田電車に乗り、神戸方面へ一駅。天文台がある科学館があります。

「現在地」と書いてあるのが人丸前駅。

左側にある駅が明石駅です。近いですね。

駅のすぐ脇の道を北に5分ほど歩くと、科学館のすぐ裏手が柿本神社です。(黒矢印の場所)

神社の境内から振り返ると、すぐ天文台が見えますね。

科学館と柿本神社を合わせて訪問するのも良いでしょう。

高台にあるので、明石海峡大橋も眺められ、おすすめ穴場スポットです。

柿本神社 御朱印