海蛸子@福田理代
「超絶技巧アーティストが魅せる美の世界」展 会期:2019年5月17日(金)〜2019年5月21日(火) 11:00〜19:00 会場:KITTE 地下1階、東京アイシティパフォーマンスゾーン 参加作家:飯田峰空(書道家)、オカダマサキ(ダンボールアーティスト)、 川崎利昭(我流紙切人)、佐藤周作(動物墨絵師)、JUN(切り絵)、 福田理代(切り絵)、前田ゆり(細密色鉛筆画家)
「超絶技巧アーティストが魅せる美の世界」展に行ってきました。
会場は、最近アートイベントが盛んなこの周辺。
東京駅丸の内南口正面にあるKITTEビル内の地下1階です。
個性的な力作が並びます。
今回、tacotacoのお目当は、「切り剣Masayo」こと福田理代さん作品です。
これが、東京初公開の「海蛸子」
ご本人のツイッターで見た時に衝撃を受けました。
それは私だけでなく、日本だけでもなく、瞬く間に世界的なバズりになりました。
これが切り絵とは。。。
手に持つという魅せ方が斬新でしたね。
福田さんの作品は、独学だというカットの技術もさることながら、オリジナルの原画デザインが魅力的です。
また原画を切る紙に重ねる2枚式ではなく、切る紙に直接原画を描いて切り抜いていく独特の手法だそうです。
1枚の紙に、1本の鉛筆から描かれた画を、1本のカッターで切り抜く。
描く世界は、白と黒。
あくまでもシンプル。
その究極のシンプルな方法で、繊細かつ躍動感あふれる究極の作品を生み出しているのです。
実物を見られて感動しました。
マグカップ、クリアファイルなどのグッズもありました。
大好きな海蛸子のハガキとミラーを手に入れて満足。
さて他にも、会場には、超絶技巧の作品がたくさんあります。
JUNさんの切り絵は、グラデーションの美しい色彩と陰影によって、様々な表情を魅せるアート作品。切り絵ではありますが、手法のミックスにより、ステンドグラスのような味わいがあります。
「我流切紙人」川崎利昭さんの作品。
微妙な色合いを出すために、白いトレーシングペーパーを自分で彩色して作るというこだわりぶり。小さい作品はハサミもピンセットも使用するけれど、最後は自分の指で折るそうです。
また、各種イベントでお披露目されて大人気だった被り物系の作品も三種あります。アンモナイト戦士は、私も「カブリモノ展」にて装着しました。
これらの作品は、川崎利昭さんプロデュースで「てつ」さんが作成し、有料で貸し出しも行っているそうです。
ダンボールアーティストのオカダマサキさんの躍動感あふれる独創的な生き物に目を奪われます。
尾長鶏の羽に見られるような細かいハサミテクニックは、とてもダンボールと思えないような質感を生み出します。
同時に、個人的にダンボールアートの醍醐味だと思ったのが、「玄武」や「ダンボラゴラ」のような、1枚のダンボールから生み出される作品。
完成系を予想しながら、自分の感性だけで織り込んで生み出して行くというのは、まさに計算づくではできないアート作品。
作品集も購入しました。
今後の展開も楽しみにしています。