学園祭でタコげっちゅー@海鷹祭 2018

イベント, タコカルチャー, タコグッズ、アート

海鷹祭2018

東京海洋大学品川キャンパス 第59回学園祭 海鷹祭〜水天一碧〜

会期:2018年 11月2日(金)〜11月4日(日)
   10時〜18時

会場:東京海洋大学 品川キャンパス

「海鷹祭」(うみたかさい)とは

東京海洋大学 品川キャンパスで行われる学園祭です。

東京海洋大学は、東京水産大学と東京商船大学の統合により誕生した国内唯一の総合海洋系大学。

東京水産大学が前身の品川キャンパスには海洋生命学部と海洋資源環境学部が、東京商船大学が全身の越中島キャンパスには海洋工学部が設置。

品川キャンパスでは10月下旬〜11月初旬頃に「海鷹祭」が、越中島キャンパスでは6月頃に「海王祭」が開催されています。

学校や学生の研究など情報を公開したり、イベント開催によって地域や来場者との交流を目指しています。

それによって大学と地域社会との連携強化、水産業界の発展に貢献することを目標としています。

(「海鷹祭」概要より抜粋)

この「海鷹祭」は、海に関する学生さんの研究発表や、グッズ、グルメが人気で、毎年老若男女数多くの来場客があります。

私tacotacoもタコげっちゅーするべく出動です。

さて今年は、どんなタコものに出会えるかな。。

正門に続くフェンスには、今年も海の生き物たちがディスプレイされています。

メンダコもマダコもいます。

昨年に引き続き、また会えたね。

どーんと飾られたマグロの校門をくぐって、「うみたかハンドメイドマルシェ」、メインストリートの「タコグルメ」、講義練などの「部活発表」の順番で回ります。



1。うみたかハンドメイドマルシェ

海関連の生物を中心としたハンドメイド作品を販売しています。

今年で3回目ですが、人気企画のため、開催スペースが2階まで拡大していました。

11/3(土)出展ブース

11/4(日)出展ブース

こちらの会場で、本日げっちゅーしたタコものはこちら。

🐙「小梅雑貨店」さんのタココースター。

小梅雑貨店さんのハンコは各種持っていますが、コルクのコースターに押すと、さらにオサレな雰囲気になりますね。

🐙「コヤ ヒロカ」さんの タコTシャツと手ぬぐい。

白地に黒タコのバージョンもあります。

背面。肩の部分のみタコが漂っています。

同じ柄の手ぬぐい。

この柄で、白タイツに黒線のタコが描かれたものが相当coolでした。

コヤさんからは、2019年と2020年に開催予定の「海中アパルトメント」のご案内もいただきました。

楽しみにしております。

🐙「魚眼亭」さんの多幸ばさみ。

今回のイチオシです。

事前告知の人気も高いのもうなづけます。

洗濯バサミをタコに見立てるとは、素晴らしい発想。

しかも、この愛らしいフォルム。

 

作りも丁寧で、このように頭部分を押すと、脚部分が広がります。

ちゃんと洗濯バサミです。

いえ、多幸ばさみなので、洗濯物ではなくいろいろなモノを挟んでも良いのです。

 

🐙お魚イラスト工房「辻堂水族館」さんのタコポストカード

 

オリジナルのタコイラストに言葉を組み合わせた、ほっこり系のポストカード。

 

中でも特にお気に入りは、こちら。

「言いたいやつには、言わせておけばイイダコ!」

🐙大学生協ブース

「うみたかハンドメイドマルシェ」の会場ではないのですが、メインストリートのブースの一つでこんなバッジも販売されていました。

 



2。タコグルメ

今年は例年以上にタコ関連ブースが多かったです。手作り看板も各ブース工夫を凝らしていて楽しい。

「硬式野球部」

イイダコ串、焼き鳥、お茶販売。

団体名不明。エビの素揚げ、タコ焼き販売。

「潜水部」

この潜水部のたこ焼き、昨年はブースが見えなかったのでどうしたのかと思っていたら、部員数が少なくて断念したそうです。

今年は部員数も倍に増え、たこ焼き復活!

また、こちらのたこ焼きは、水産大学の講師でもあるさかなクンが絶賛されていたとの宣伝が。

熱々出来立てを校庭で食べましたが、美味しかったです。

今年度のグルメグランプリでは、見事5位に入賞されました。



3。部活発表

◉「動植物研究会」「水産生物研究会」「深海魚同好会」@中講堂

毎年、各教室にて生体、標本展示や研究発表を行っているのですが、今年は3つの部が中部講堂に集結。

講堂丸ごと水族館的な空間となりました。

「動植物研究会」では、主に河川で採取した魚の展示や透明標本の販売を行っていました。

「水産生物研究会」では、各自飼育している多種多様の生体展示。

珍しい生体も多く、子供達もかぶりつきでのぞいています。

そのマニアックな世界は、大人も楽しめます。

他に例を見ない生態を飼育したかったと選ばれた、うば魚(ウバウオ)。

トラウツボにシズクキカイウツボ。

ウミウシの研究。

手作りのジオラマに、実際の住処ごとに生態を展示しています。

グラスの中は、リアルウミウシ。

「深海魚同好会」では、深海生物の標本展示。

どの部でも部員の皆さんは、とにかく展示生物に関する知識が豊富で愛情深いため、各々たくさん語ってくださいました。

◉「美術部」@講義練3階

タイトル通り、部員たちが描いた海の絵、船の絵、魚の絵が展示されています。

画材は自由で、漫画もありました。

一部作品は商品化されています。

こちらのポストカードのタコは、トートバッグにもなっていました。

◉「潜水部」@講義練3階

メインストリートでたこ焼きを堪能した潜水部。

たこ焼きだけではありません。

こちらの部屋では、本来の活動に関する展示発表です。

今年の研究テーマは「サンゴ礁について」

潜水機材やウェットスーツなど。試着もできます。

この大学の講師でもあるさかなクンのサイン。

メインストリートで販売しているたこ焼きを持ち込んで、ここで食べることも可能だそうです。



◉「動植物研究会OB・OG」@講義練4階

こちらは以前展示で見た標本がパワーアップ。

メインは、頭足類の顎板(がくばん)研究です。

その前に、頭足類に関するお勉強。

タコイカに代表される頭足類の進化過程です。

先日雑誌『ムー』展の記事で、「タコは頭足類の中でも特殊な進化を遂げているので、地球以外の生物に期限するのではないか」という説を紹介しましたが、こちらは、いわゆる正統派、カンブリア紀に端を発する起源図です

殻を持つタコとして有名な、アオイガイの殻。

種類によって殻の模様が違うそうです。

そして、こちらがメインの顎板についての展示。

顎板とは、いわゆる「カラスとんび」の事です。

顎板があるということは、顎のない貝類から頭足類へ進化した証拠になるのですね。

海外ではイカの顎板リストが存在しますが、タコは見当たらないとの事。

顎板は、タコイカによっても、その中の種類によっても形状が違います。

個体の大きさの違いだけではない形状や透明度の違いがあるのはなぜなのか、専門に研究している方はあまりいないため、今後の研究に期待しましょう。

こちらが、一番大きい顎板。ミズダコのものです。

向かって左側が上顎(カラス)部分。  左側が下顎(トンビ)部分。

上顎板は鳥のくちばし、下顎板は羽のような形をしているのが特徴ですね。

合体させたところ。

ミズダコ以外の顎板標本は小さいため見えづらいのですが、各々カラスとトンビの形状をしています。

ヤナギダコ

テナガダコ

コツブイイダコ

マダコ

マダコは雌を採取した際に持っていた卵が孵化し、その標本も見せていただきました。(向かって右側3本)

生後間もなくからタコの形をしています。

メンダコ

メンダコにも顎板があるのですね。

個体の大きさの割には、しっかりした大きい額板との印象です。

一昨年の顎板展示よりも、スペースも内容もパワーアップしています。

部員の方の説明も丁寧で、理解を深めることができました。

また、大学では現在もマダコを継続飼育中だそうです。

デリケートな生き物ゆえ長期間の飼育は難しいですが、来年の学園祭では、可能なら生体展示もしたいとの事でした。

🐙🐙🐙🐙🐙🐙🐙🐙

今年もタコげっちゅーしながら、有意義な時間を過ごすことができました。

見て食べて買って知って、満足度の高い「海鷹祭」。

来年も楽しみにしております。