蛸の浜、煮ダコ@岩手県宮古市

タコグルメ, タコ地情報

2011年3月11日。東日本大震災。東北地方を中心に日本は甚大な被害を受けました。岩手県も特に海沿いの地域は、津波による壊滅的な被害を受けた場所も少なくありません。震災後7年が経過した2018年現在も、復興の地域間格差がありますね。被災地を観光で少しでも応援しようと、私tacotacoも機会を作って出かけています。少し前になりますが、岩手県宮古市にも行ってきました。

 

1.岩手県宮古市について

岩手県宮古市は、三陸海岸を代表する都市のひとつ。三陸鉄道北リアス線と南リアス線の中心に位置します。NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」の舞台となった久慈駅は、北リアス線の始発駅。有村架純演ずる若かりし頃の春子が東京に行く際、まず北リアス線で久慈駅から宮古駅を目指し、宮古駅からバスで県道を横断する形で盛岡駅を目指し、そこから電車で東京へ向かう。。。といった説明をしていました。

日本最東端でもあり、浄土ヶ浜などの景勝地も数多く存在します。海の幸も豊富。詳しくは、宮古市が発行している公式観光パンフレットをご覧ください。

宮古市観光パンフレット(宮古市のHPからダウンロードできます)

http://www.city.miyako.iwate.jp/kanko/pamphlet.html



 

2.「蛸の浜」について

そんな宮古市に「蛸の浜」が存在すると聞いて行って見ました。「蛸の浜」は、景勝地として有名な「浄土ヶ浜」の裏側に位置します。浄土ヶ浜は白い岩ですが、こちらは黒い礫岩からなる浜で、浄土ヶ浜とは対照的に映ります。海岸線の岩には大きな穴が開いたものがボコボコ並びます。

浄土ヶ浜から遊歩道で結ばれ、かつては穴場の海水浴場としても人気スポットだったそうです。同時に漁港として歴史もあり、ホタテ、わかめ、ホヤ、アワビ等の水揚げを誇っていました。しかし、2011年3月11日の東日本大震災による大津波の被害を受け、蛸の浜のある鍬ヶ崎地区も甚大な被害を受けました。そのため、遊歩道は2018年現在も修理中であり、海水浴場として再開の目処も立っていません。

地上からのアクセスがあまり良くなかっため、今回 浄土ヶ浜発着の観光フェリーにて、海上からこの周辺を見ることができました。

まずこちらが浄土ヶ浜。白い礫石の浜に浮かぶ奇石は圧巻。水も美しく、浄土のイメージを実感します。JRのコマーシャルで吉永小百合さんが撮影された場所としても記憶に新しいですね。

みやこ浄土ヶ浜遊覧船乗り場から乗船します。

ザッパ線に乗る「青の洞窟」コース。潮の引き具合で入れる「八戸穴」の中にさす日光。好条件が重なると、美しいコバルトブルーになります。

そして、こちらが浄土ヶ浜の外洋から観光できる遊覧船コース。ウミネコがたくさん寄ってきます。

こちらが海上から見た「蛸の浜」周辺。タコがたくさん捕れるから「蛸の浜」なのではなく、岩にあいた横穴が大蛸の住処のようだとして、その名前がついたそうです。



3.宮古の煮ダコについて

そして、宮古市といえば、もちろん海産物!地元の飲食店では、こんなてんこ盛りがリーズナブルにいただけます。

そしてお土産を買いに立ち寄りたいのが、新鮮な魚介類、水産加工品、青果品が並び、地元民や観光客に人気の「魚菜市場」です。宮古駅から徒歩10分ほどの場所にあります。その中で発見したのがこちら。

店頭に吊るされた、可愛らしいタコ!(撮影許可いただきました。ありがとうございます)

お店の看板にもタコ。

このお店、煮ダコが売りのお店なのです。

これが購入した、カクダイ島香さんの「やわらか煮タコ」。地元 宮古産のタコを店秘伝の技で煮込んでいるとのこと。本当に柔らかくて美味しかったです。なおカクダイ島香さんは、現在では「魚菜市場」から離れて、港に近い場所でお店を営業されています。ますますの進化を応援しています。