大だこマストン海底のたたかい@にしかわ おさむ
タイトル:「大だこマストン海底のたたかい」 作者:にしかわ おさむ 発売日:1992年5月1日 出版社:ぎょうせい そうさくえほん館シリーズ1 内容:大型本 32ページ
まず絵のタッチが、1950〜60年代の海外絵本のような印象を受けます。シンプルなタッチで、使用している色調もどこかレトロ。例えて言えば「Curious George」(邦題「ひとまねこざる」1954年刊)に近いイメージです。
そしてストーリーは、というと
(内容)サメジマせんちょうとうみにもぐったツトムとペス。とつぜん、ペスはおおうつぼにおそわれそうになりました。それをたすけてくれたのは、大だこマストン。つぎのひ、ツトムはおもわぬところで大だこマストンとさいかいします。びっくりしたツトムとペスは、サメジマせんちょうのところへまっしぐら。
(「BOOK」データベースより)
細かい設定は気にしない、何ともドラマティックでスピーディーな展開。読者をいきなり大だこマストンの居る世界に入り込んで楽しませてくれます。あれこれ考えずに、その世界観にどっぷり飛び込むに限ります。
作者は、西村おさむさん。1940年生まれということは、2021年現在80歳を超えていらっしゃる年代の方。公式Webサイト等は見つからず、出版社の公式プロフィールを拝見します。
にしかわ おさむ
1940年、福岡県生まれ。絵本作家・画家。『おばけとこどものおうさま』(PHP研究所)でボローニャ国際児童図書展エルバ賞、『ツトムとネコのひのようじん』(小峰書店)で第29回ひろすけ童話賞を受賞。
数多くの絵本を出版されていますが、その中でタコが主人公の作品は、他に二作ありました。一つは、マストンの続編。
「大だこマストンとかいぞくせんのたから」
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もう一つは、以前「tacotaco8」でもご紹介した
「たこのコータ」
現実の世界でも人間とタコは交流できますが、西村さんの描く絵本のように、一緒に手を繋いだり遊びに行ったりできるのは憧れです。